©2017 さくらいはじめ
"B. Peak" これぞ本物のダンディズム
 当ブログでは絶滅危惧種になりつつあるこちらのカテゴリですが、ひさびさにビッグタイトルのご紹介ですよ!

 以前、アメリカのイラストレーター、ボブ・ピークについてブログを書いてて、画集があったら欲しい!みたいなこと吠えとりましたが、2012年にすでに出版されていたようです。遅ればせながらebayにて購入したのが届きましたよ。

「The Art of Bob Peak 」(REAK BOOKS 2012)

The Art of Bob Peak

 60年代の圧倒的なドローイングによるイラストレーションから80年代のリアリズム志向な作品まで、400ページのヘビー級ボリュームで$50というお値打ち価格!
 出版元をみるとどうやら親族による自費出版のようで、調べてみたら初回限定250部は$50でそれ以降は$65。あのぉ、僕フツーに$50で買えたんですけど…こんなに待ちわびたボブ・ピーク画集の販売部数がまだ250部にいたってないって…。もっと話題にしなきゃダメだよね。

 イラストレーションの貴重な資料としてはもちろん、ヤングでパンチな時代の気分をがっつり堪能できる、これぞボブ・ピーク決定版いうに相応しい一冊。僕の調べたところ、現在国内で扱ってるところはなさそうですが、海外のAmazon、ebayでは買えるところあります。古き良き時代好きにオススメです!


The Art of Bob Peak

 映画のポスターに見るダイナミックな構図はそのストーリーを凝縮還元。


The Art of Bob Peak

 アスリートたちの勇姿には今にも飛び出してきそうな躍動感。


The Art of Bob Peak

 ファッションイラストレーションとしても間違いないスタイリング。


The Art of Bob Peak

 時代によって表現手法はかわるものの一貫して観る者を魅了するのが、全てに裏打ちされる圧倒的な描写と洗練された画面構成。


The Art of Bob Peak

 宅配ピザの様な梱包にも「B.Peak」のサイン付きで専用のもの。それもさることながら、ebayで購入して佐川急便で届くという特別感。

オフィシャルサイトにて分かりやすいムービーがご覧頂けますよ。観たらもれなく欲しくなりますよ。>>> The Art of Bob Peak Book


 ちなみに、最近髭を蓄えて髪型も変えてみたら、あろうことか「ダンディ」だなんて言われてちゃってる僕ですが、ボブ・ピークの描く本当のダンディズムにはまだまだ遠く及びません。本物はここにある。
| 本のポップアートソウル | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0)
オッパイいっぱい描いてなんぼ


 海外からエロ本の切り抜きを大量に入荷しましたよ。デヘヘヘ。

 60〜80年代の『PLAYBOY』誌より、昔っから大好きなフランスのイラストレーター、エドモンド・キラズ先生によって描かれたエロ可愛いキラジェンヌたち。
 なんて、ちょいと粋な買い物した体で得意げに書いてますが、アラウンド四十路のオッサンがプレイボーイの切り抜きを大量に仕入れてるこの様、万が一僕が"恥ずかしい"罪で捕まった時、これらは裁判で不利な物的証拠になること違いなしだ。

 エロくても可愛いければOK!オシャレであればOK!世にはびこるセクハラの現実にも似たこの理不尽な定義を教えてくれたのが、そして、掃いて捨てるほどの女体を描いてかつ女子ウケも得られる!という男のロマンを体現してくれたのが、キラズ先生なのです。ハッキリ言ってイラストレーターの夢はここにある!

 …とかいうてますが、これもれっきとしたお仕事の資料。もちろん今度の確定申告でも「資料代」として経費に乗っけさせていただきます。




 そんなオッパイ研究…いや可愛い女の子研究に余念のない僕の新しいPOP ART SOULエキシビジョン『ちいさな王女さま』は、2/12(水)のREINETTE 5周年パーティにてお披露目ですよ。
 昨年末に開催した個展『This Is POP ART SOUL』とはもはや別人格のような可愛らしさ直球で描いた5つの連作 。幸いウチでは今話題の(?)ゴーストライターは雇う余裕はございませんので安心してご期待ください!

>>> REINETTE 5周年パーティ詳細はコチラでチェック!
(C)2014 さくらいはじめ


 「本のポップアートソウル」前回更新から完全に男目線になってきてるね。今回のはもはや本の体裁もとどめてないし…
| 本のポップアートソウル | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0)
自分塾ノススメ
 そろそろ暖房モードに切り替えなきゃなぁ…なんてつもりしてたところ、まさかの冷房運転を強いられたのはウチのエアコンだけじゃないよね。そんな微妙な天候が続いてますが暦の上は紛れもなく秋なんです。そう、読書の秋。
 ということで、当カテゴリ久方ぶりの更新では、僕の女房の姉の旦那さん、つまり義理の兄がFacebook上でレコメンドしていた本をご紹介。

『正しい保健体育』/『正しい保健体育 II』
みうらじゅん 著(2011年/2013年 イーストプレス)



 人類不朽のテーマ・保健体育にみうらじゅん先生がメスを入れる!
まず「正しい保健体育」というデリケートでハイポテンシャルなタイトルと、100%ORANGEによるエヴァーグリーンな表紙画とのハマリ具合が秀逸(←祖父江先生デザイン)!そして本編5行目にして、早速「金玉」というワードが出てきてしまうイノセント具合、この時点で正統な教科書ではないことは一目瞭然。

 イメージ先行で男性目線の下ネタばかりで綴られるかと思いきや、一貫した女性上位姿勢によって、女性読者でも小気味よく頁を捲れるよう配慮。
 一方、女性に対してコンプレックスを抱く男性諸君も、読み終わる頃には何かしら根拠のない自信が湧いてくるような、弱者に優しいインチキ哲学も満載。
 そしてなにより、みうらじゅん先生のワードセンスと引用センスと、たまに出てくる仏教ネタに神隠しにあいながらも、気づけば30分で読み終わってしまうお手軽さ!これぞ正しくみうらじゅんワールド。

 ちなみに義兄はこの本を思春期真っ盛りの息子にも勧めているとか。さぁ、今日も自分塾でシコシコ自分磨きだ!
| 本のポップアートソウル | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0)
本のレア・グルーヴ!
 形あるものが好きだ!本もレコードも重くてナンボ!かさばってなナンボ!本日ご紹介するのは、このブログカテゴリ名の元ネタにもなってる渋谷系の断末魔が聞こえてきそうな一冊。

『groovy book review 2000』
荒木重光 編(1999年 ブルース・インターアクションズ)



 Amazonで検索したら、綺麗な古書だとそこそこいい値段してたから初版を諦め新品で購入したところ、届いたのはやや色褪せ気味で若干角折れ気味な表紙。奥付を見ると発行1999年9月25日・・・て、これ初版やん!デッドストックやん!手付かずの売り上げカードやブルースインターアクション宛の感想ハガキが物悲しいやん!まぁ、重箱の隅っこみたいなこの本の需要を考えたら、重版なんてするはずないか。



 当時は『モンドミュージック』同様、知る人ぞ知るぐらいには話題になった本書。目次をざっと流してみると、執筆陣の顔ぶれから匂い立つ90年代サブカル臭のキツいことキツいこと。



 右綴じ・右開きなのに横書きという、当時の雑誌『STUDIO VOICE』などでもよく用いられた非常に読みにくい文字組と改行。文末に(→)と表記してまでこのやり方を選ぶセンスは、デザイナーとして見習うべきじゃないよね。見づらい写真は目の粗い用紙に単色刷、読者に優しくない小さすぎる文字もまた然り。



 とかく読み辛い本なのでまだ流し読みしかしてないですが、森本美由紀先生による「長澤節」3選、藤田滋生氏による「佐々木マキ」3選、常磐響氏による「博覧会が連れてきた未来」3選などなど興味深いテーマ多数。松浦弥太郎氏の挙げる書籍はどれもググってしまいたくなる本ばかり。
 また、この本の編集を手がける荒木重光氏のセレクトには「和田誠グレイテストヒッツ」や「グラフィック・エクスプローション」など僕の個人的ツボをピンポイントで攻めてきます。
 そして何より「本のレア・グルーヴ!読書のニュー・ウェイヴ!!」に勝るキャッコピーは無いでしょう。時代が時代ならこれで一生食ってけるクオリティですよ。

 とかなんとか言うてますが、ポップアートソウル的には森本美由紀先生による表紙画、原子高志先輩のイラストだけで手元に置いておきたい一冊なのです。



 そういや『NUDE RESTAURANT』DJイズミのカバンにも入ってた"オカマ本"、クレモンティーヌ著『クレモンティーヌのフランス案内』もしっかり掲載。ほら、間違いないでしょ?

 ちなみに続編『groovy book review 2001』も配達待ち。なんだかんだ言うて好きなんですよね。90年代に青春を過ごした人が郷愁に耽るにもってこいの一冊です。


 そうそう青春といえば、本文とは一切関係ないですが、来週11日(木)の朝日新聞の特集広告でイラスト描いてます。去年に引き続き「私立高校の魅力」をテーマに結構デカデカ載っけてもらえるらしいので、是非チェックしてくださいね。
| 本のポップアートソウル | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0)
お前は誰だ?
 60年代に興味ある方なら最早とやかく言及するまでもない写真集も、個人的には15年来指をくわえてた念願の一冊。遅ればせながらやっと入手したのでご紹介です。たまには分かりやすいのも欲しいでしょ?

『THE RUDI GERNREICH BOOK』
Peggy Moffitt & William Claxton(1991年 LIZZOLI)



 声高にスペースエイジが謳われた60年代のルディ・ガーンライヒのセンスは変態的とも言うべき域。そんなルディのオーダーは幾何学的に磨き上げられたペギー・モフィットの身体表現によって体現された。そして、このエイジレスな近未来を後世へ記録したのは、50年代よりジャズシーンをフレームに切り取ってきたことでも有名な写真家ウィリアム・クラクストン。
 まさにミッド・センチュリー・モダンの最前衛を司った三峰が、60'Sバイブルの一冊とも言うべき写真集の下に集結した。



 スゥインギンロンドンのツィギーへの憧れは、高嶺の花とはいえ辛うじて地繋がりの現実味を見出すことが出来たかもしれないが、ルディ・ガーンライヒを纏ったペギー・モフィットはもはや異次元の物体。造形芸術の感覚でファッションを魅せつける彼女の風貌は、当時から好き嫌いがハッキリ分かれていたという。



 始めて観たペギー・モフィットは、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『BLOW UP (欲望)』(67年 英・伊)のワンシーン。端役とは思えないインパクトが脳裏に焼き付いたものです。そして、ブルーノート名盤ルー・ドナルドソンの『ALLIGATOR BOOGALOO』。音より先にそのジャケットアートワークに心奪われジャケ買いしたのは、僕だけじゃないはず。



 1991年に米LIZZOLI社より出版されたこの写真集は発売後すぐに廃版。1999年には独TASCHENからもリリースされるも、こちらも一瞬で市場から姿を消しました。以来、古書業界では高値で取り引きされてましたが、最近は価格もやや落ち着いたので買い時かも。
 60年代、ファッション、映画、写真、レトロ・フューチャーと、この写真集へ関心を寄せる層の分厚さを思い浮かべるまでもなく、この表紙の魅力だけでライブラリに置いておきたい一冊です。

 ところで、見返しに90年代前半頃とおもわれる雑誌『CUTIE』の切り抜きが挟まってましたが、前の持ち主の仕業だな。
| 本のポップアートソウル | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0)
何も引けない 何も足せない
久々に大型アートブックを購入しました。
ガツンと分厚すぎるソール・バスの集大成ですよ。

『Saul Bass A Life in Film and Design』
Jennifer Bass & Pat Kirkham 編(2012年 LAURENCE KING)



前例のないアイデアを生み出してきた映画タイトルデザインの第一人者ソール・バス。O・プレミンジャー監督との仕事「黄金の腕」(1955)や「悲しみよこんにちわ」(1957)、「栄光への脱出」(1958)など、一目見たら忘れることのない傑作揃い。
他にもビリー・ワイルダー「七年目の浮気」(1955)、A・ヒッチコック「サイコ」(1959)、R・ワイズ「ウエストサイド・ストーリー」(1961)など、古き良き時代の映画好きなら一度は観たことあるような名画も多数。
大好きな映画、A・ヒッチコック「北北西に進路を取れ」(1959)では、文字が飛んで消えていく、いわゆるキネティック・タイポグラフィを最初に取り入れた作家でもあります。













ソール・バスのデザインの中に組み込まれたイラストレーションは、これ以上何も省くことができないし、何も足すことが許されない。その絶妙な均衡は見る者に強烈なインパクトとメッセージを焼きつけます。

早川良雄先生が「グラフィックデザイン体系第二巻 イラストレーション」(1960年 美術出版社)の中で、イラストレーターにとっての3段階の技術革新を説いてます。まず第1段階が、<物>をそのモノのように描ける"写実能力"を養うこと。そこから進んで第2段階が、その写実を簡略化していく"抽象能力"を身につけること。最後にその造形を"個性的な様式(スタイル)に昇華"させること。

この図式の圧倒的な完成形をソール・バスのイラストレーションに見ることができます。イラストレーションとは自発的で能動的なグラフィックであるべきことを、確固たる説得力で教えてくれる一冊です。

一方でコーポレートアイデンティティや企業ロゴも多く制作しきたソール・バス。印象的で洗練されたデザインは今なお愛され続けているものも少なくありません。この本にも沢山収録されてますが、映画関係だけで一杯になってので、ここでは割愛。

このブログでは、写真ひとつひとつの細かいところが見て頂けないのが心苦しいですが、最後に、ソール・バスが手がけた映画のタイトルデザインを集めたミックス動画を見つけたので貼っ付けときます。
This is POP ART SAUL BASS!

| 本のポップアートソウル | 16:35 | comments(0) | trackbacks(0)
おとなの絵本
だーかーらー、僕が言いたいのは、
docomoのCMがあからさまに白戸家の二番煎じ感プンプンな一方で、
脱AKBの前田がsoftbankに出てるのはどういうことなんだ?!ってこと!
え?どうでもイイ?・・・あ、そう。

「本のポップアートソウル」なんて銘打つなら
やはり避けては通れないアンディ・ウォーホル。
今回はアンディ・ウォーホルによる素敵なギフトブックをご紹介。

『ANGELS, ANGELS, ANGELS』
アンディ・ウォーホル 著/ 横尾忠則 監修(1997年 日本ヴォーグ社)



アンディ・ウォーホルといえば、スキャンダラスでセンセーショナル、
シニカルでラジカル、ナイーブでヒステリック、
とかく面倒くさくて難しいイメージ。
そんな浮世離れした非凡さが先行していますが、この本には彼の
包み込むような優しさとチャーミングなヒューマニズムが満ち溢れてます。









シルクスクリーンでポップアートの第一人者として脚光を浴びる前、
彼が商業デザイナーとして活動していた1950年代に描いた
ドローイングから「天使」をモチーフにした作品ばかりを集めた絵本。

ポップアート前夜のウォーホルによる天使たちの姿は可愛いだけでなく
ちょっと生意気だったり意地悪そうだったり、はたまた寂しげだったり。
そんな表情が癒しになり励みになり、時に教訓になるんでしょうか。
ウォーホル自身によるメッセージと一緒に綴られた一冊は、
一生懸命人生を歩んでるひとなら、だれでも共感する1コマを発見できる
おとなの絵本であり心のバイブル。

シリーズには「花(Flower)」「猫(Cat)」「愛(Love)」などを
テーマにしたものも出ておりますが、コチラは横尾忠則先生の
翻訳版がでており手始めにオススメです。


ところでアンディ・ウォーホルといえば、
今週末はいよいよヌードレストラン。
何やら最近DJイズミが用心棒を付けたとか。物騒な世の中だからね。
とりあえず、おとなの夜遊びはここで覚えろ!

>>> NUDE RESTAURANT BLOG
| 本のポップアートソウル | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0)
ペーパードライバーなら紙上で暴れろ!
小学校の図工の授業で版画をやった時、
インクが満遍なく行き届くよう、版画の上に載せた
紙の表面を擦るバレン(馬楝)って道具がありましたよね。
バレンタインデーに思い出すエピソードとしては
184番目ぐらいのヤツをひっぱり出してみました。

先日のブログでアメリカのイラストレーター
ケン・ダリソンのことを書きましたが、
僕がこの作家を知ったのはコチラの著書でした。

『自動車のイラストレーション』
穂積和夫 著(1969年 ダヴィッド社)



理系出身だけどメカニックまるでダメ、
免許証はミント状態のゴールドカードな僕が
こんなタイトルの本に興味を持った理由は、
もちろん穂積和夫先生著だったからに他なりません。
ていうか、先生のイラストレーションさえ拝めるなら
ぶっちゃけ内容はまぁ読まなくていいかな・・・
ぐらいのヨコシマ感あったことすら否めないです。

そんな僕が紹介するのは些か説得力に欠けますが、
カーイラストレーション、否、全てのイラストレーションに関する
ハウツーがこの一冊に凝縮されてるといって言いでしょう。
本書の冒頭にも穂積先生自らと記されております。

「この本を書くにあたって、私は車を通して
 イラストレーション一般の方法論にまで展開できれば、
 という気持ちをこめたつもりである。」

構造的な理論をしっかりふまえた穂積先生のレクチャーは
非常に分かりやすいだけでなく、描くことへの情熱が溢れんばかり、
そしてなにより豊富な図版はいつまで見てても読者を飽きさせません。
すでに絶版ではありますが、巻末では若かりし頃の
穂積和夫先生のお姿ももれなくご覧頂けます。







しかし、アイビーボーイ & アイビーギャルで
穂積先生に馴染んでるファンにしてみれば、
「なんで自動車?」なんて素朴な疑問もあるかもですが、
自動車も重要なアイビー・アイテムなんですよね。

フォルクス・ワーゲンに何人詰め込む事が出来るか?
なんてゲームもオリジナルアイビーたちの遊びとして
『絵本アイビーボーイ図鑑』に紹介されてますし、
加山雄三の『エレキの若大将』では
田中邦衛扮するブルジョワ・アイビー・ドラ息子の青大将が
コンバーチブルのルノー・カラベルを乗り回してますよね。
アイビーにとっての自動車は
モッズにとってのスクーター的存在といったところでしょうか。

ところで、昨日はなりゆきサーカスのタケウマくん企画の
スケッチ会で大阪・弁天町は交通科学博物館に行ってきました。

古き良き時代の自動車もたくさん展示しており、
奇しくもこの本で得たことを試してみる絶好の機会に
恵まれたワケですが、まぁ、理屈と実践は別モノの。
前回の記事と真逆なこと書くようですが、
やっぱり描かんことには始まりません。

(c)2013 さくらいはじめ
↑交通科学博物館で描いたスケッチ。まだまだです。

なに、絵が上手くなりたいって?
ほう、オリジナリティが足りないって?
へー、自分の絵が好きになれないって?

つべこべ言うてんと描きなさい。
もっといっぱい描きなさい。
| 本のポップアートソウル | 12:45 | comments(0) | trackbacks(0)
イラストレーターズ・オブ・ヤング・アメリカ
ゲンズブールに言わせれば69年はエロの年ですが僕的にはアタリ年。
こちらは、天神橋筋商店街の古本屋の500円均一ボックスで見つけた
60年代アメリカのイラストレーション集。

『ILLUSTRATORS 11』
Herb Mott 編(1969年 HASTING HOUSE PUBLISHERS)



ほとんどがオブスキュアな作家のクレジットですが、なかには
"ザ・クラシック・オブ・イラストレーション”、ノーマン・ロックウェル、
スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』のメインビジュアル他
数々の空想科学未来予想図を描いたロバート・T・マッコール、
グラフィカルなインパクトで中毒性を誘発するミルトン・グレイサー、
モーターイラストレーションの奇才、ケン・ダリソン、などなど、
60年代アメリカン・イラストレーションの宝庫となってます。





なかでもA・ヘプバーンの『マイ・フェア・レディ』はじめ、
『電撃フリント』『唇からナイフ』などの60'sシャレオツ映画ポスターで
ご存知の方も多い、ボブ・ピーク(ロバート・M・ピーク)による
圧倒的な画力、大胆な構図、そして躍動するデザインが絶品。





グラフィカルな写実とファッション性が高いドローイングは、
日本のモードイラストレーションの第一人者、
長沢節先生にも通じるものを感じます。

映画ポスターだけでもかなりの作品を残しているボブ・ピークですが、
画集としては、1985年に東京デザイナーズ学院出版局から出ている
『VISION ロバート・ピーク画集』というのが存在するらしく、
古書・美術書界でもなかなかの珍本のようです。

装幀、挿絵、広告、エディトリアル、、無差別なオムニバスながら、
この時代のグラフィックやイラストレーションが好きな人にはオススメ。
カバーの状態こそVG-〜Gコンディションですが、
このボリュームでこの内容の500円は買いでしょ。


ところで、賢明な読者のみんな、
明日は何の日だか、もちろんわかってるよな?
| 本のポップアートソウル | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0)
本のポップアートソウル
読書の秋にちなんで購入した本を紹介しようと準備してたんですよ。
イメージ的には90年代にプチブームが巻き起こった
「本のレアグルーヴ」みたいなノリで、僕の趣向に基づいた書籍を紹介。
さしずめ「本のポップアートソウル」・・・なんて考えてたんですが、
11月はなにぶんコンディション悪い日が続いたりして
ぐずぐずしているうちにもう12月。ちょいと出遅れましたが、
引き続き読書の冬突入ということでお付き合いお願いします。


『イギリス「族」物語』
ジョン・サベージ 著/岡崎真理 訳(1999年 毎日新聞社)



1950年代から90年代にかけてのイギリスの若者ファッションの経緯を、
その時々の時代背景やサブカルチャーにも言及しながら綴ったもので、
モッズは勿論、英国文化やファッションに興味ある方にはオススメの一冊。
ファッションというものが、社会的背景や風土の作用によって
確信犯的な変容を遂げながら時代を作ってきたことがよく分かります。
本来、根拠なしのファッションやスタイルなんて存在しないということも。

あと個人的には全編に渡って「ポップ」という言葉をキーワード的に
使ってるあたりにもなんだか親近感を感じてしまう次第です。

ただ、この内容で挿絵が全く無いというのはいかんせんキビシいかな。
好きな人は苦にならないけど、理解を深める意味でも写真や挿絵が欲しい。
毎日新聞社さん、僕の挿絵付きで再版しませんか?なんつて。


『LONDON IN THE SIXTIES』
GEORGE PERRY 編(2001年 英PAVILION BOOKS)



上述の「モッズ」「ビートニクとヒッピー」の章は
こちらの写真集と併せて読むとより深い理解が得れますよ。
ビートルズ、ストーンズ、ツィギーといった60'sアイコンから、
通りで立ち話をする英国紳士の何気ない一コマまで、
所謂ポートレートではない、ジャーナリスティックな写真の数々が
60年代ロンドンの空気をリアルに切り取っております。
部屋でギターを弾くザ・フーのジョン・エントウィッスルと
その姿に訝しげな視線を送りながら編み物をする母親との2ショット。
10代の頃モッズに興味を持ちながらも、家族の理解を得れなかったアナタ、
なんだかグッくるものがありませんか?



ところでだいぶ前に買った同シリーズの『PARIS IN THE SIXTIES』は
ペーパーバックなんですが、海外から通販購入したこちら、
届いてびっくり!ハードカバーもあったんですね。
こちらの写真集も『イギリス「族」物語』もなかなか珍しい本ですが
堀江のbluesdressには常備してます。是非イズミ店長の解説つきで。


『THE SIXTIES ART SCENE IN LONDON』
DAVID MELLOR(1993年 英 PHAIDON)



1950年代後半から70年までののロンドンのアートシーン、
という、すごく偏ったテーマで綴られたこの図録。
全編英語なので、超斜め読みしかしてないですが、
この本では、体制に対する異議申し立てとめまぐるしい変化、
また同時に、未来への希望や期待と様々な社会的試みの象徴として
60年代ロンドンのアートシーンを定義しており、
この特殊なパースペクティヴでアートを紐解く意義を強く説いてます。
いわんや、グラフィックやイラストレーションの仕事に携わり、
かつ、60年代とイギリスが好きという僕には一度で二度美味しいワケで。

表紙にも使われてるロビン・デニーのポップなオイルペイント。
リチャード・ハミルトン、デイヴィッド・ホックニー、
ピーター・ブレイクなどのイギリス発・至宝のポップアーティスト。
オプアートの女王、ブリジット・ライリーもいれば、
マイケル・イングリッシュとナイジェル・ウェイマスによる
サイケデリックな多色スクリーンもございます。
写真家マイケル・クーパーの「Through the Ages (1966)」と題された
プライベート作品に見る60年代ロンドンのポップな魅力。
「建築界のビートルズ」と呼ばれた建築家集団アーキグラムもお忘れなく。



そうそう、アーキグラムといえば、
僕の修士論文のテーマが「アーキグラムと大衆文化」。
全190ページの大半が図版という前代未聞のビジュアル論文でしたが、
今回「読書」なんて括りながら内二冊はほとんど読むとこない、もしくは
読めるとこない本を紹介している僕は、あの頃から全く成長してません。

次回更新は東京でのステキなお仕事報告です。おたのしみにぃ!
| 本のポップアートソウル | 11:15 | comments(0) | trackbacks(0)
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