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何も引けない 何も足せない
久々に大型アートブックを購入しました。
ガツンと分厚すぎるソール・バスの集大成ですよ。

『Saul Bass A Life in Film and Design』
Jennifer Bass & Pat Kirkham 編(2012年 LAURENCE KING)



前例のないアイデアを生み出してきた映画タイトルデザインの第一人者ソール・バス。O・プレミンジャー監督との仕事「黄金の腕」(1955)や「悲しみよこんにちわ」(1957)、「栄光への脱出」(1958)など、一目見たら忘れることのない傑作揃い。
他にもビリー・ワイルダー「七年目の浮気」(1955)、A・ヒッチコック「サイコ」(1959)、R・ワイズ「ウエストサイド・ストーリー」(1961)など、古き良き時代の映画好きなら一度は観たことあるような名画も多数。
大好きな映画、A・ヒッチコック「北北西に進路を取れ」(1959)では、文字が飛んで消えていく、いわゆるキネティック・タイポグラフィを最初に取り入れた作家でもあります。













ソール・バスのデザインの中に組み込まれたイラストレーションは、これ以上何も省くことができないし、何も足すことが許されない。その絶妙な均衡は見る者に強烈なインパクトとメッセージを焼きつけます。

早川良雄先生が「グラフィックデザイン体系第二巻 イラストレーション」(1960年 美術出版社)の中で、イラストレーターにとっての3段階の技術革新を説いてます。まず第1段階が、<物>をそのモノのように描ける"写実能力"を養うこと。そこから進んで第2段階が、その写実を簡略化していく"抽象能力"を身につけること。最後にその造形を"個性的な様式(スタイル)に昇華"させること。

この図式の圧倒的な完成形をソール・バスのイラストレーションに見ることができます。イラストレーションとは自発的で能動的なグラフィックであるべきことを、確固たる説得力で教えてくれる一冊です。

一方でコーポレートアイデンティティや企業ロゴも多く制作しきたソール・バス。印象的で洗練されたデザインは今なお愛され続けているものも少なくありません。この本にも沢山収録されてますが、映画関係だけで一杯になってので、ここでは割愛。

このブログでは、写真ひとつひとつの細かいところが見て頂けないのが心苦しいですが、最後に、ソール・バスが手がけた映画のタイトルデザインを集めたミックス動画を見つけたので貼っ付けときます。
This is POP ART SAUL BASS!

| 本のポップアートソウル | 16:35 | comments(0) | trackbacks(0)
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