お前は誰だ?

  • 2013.06.22 Saturday
  • 16:30
 60年代に興味ある方なら最早とやかく言及するまでもない写真集も、個人的には15年来指をくわえてた念願の一冊。遅ればせながらやっと入手したのでご紹介です。たまには分かりやすいのも欲しいでしょ?

『THE RUDI GERNREICH BOOK』
Peggy Moffitt & William Claxton(1991年 LIZZOLI)



 声高にスペースエイジが謳われた60年代のルディ・ガーンライヒのセンスは変態的とも言うべき域。そんなルディのオーダーは幾何学的に磨き上げられたペギー・モフィットの身体表現によって体現された。そして、このエイジレスな近未来を後世へ記録したのは、50年代よりジャズシーンをフレームに切り取ってきたことでも有名な写真家ウィリアム・クラクストン。
 まさにミッド・センチュリー・モダンの最前衛を司った三峰が、60'Sバイブルの一冊とも言うべき写真集の下に集結した。



 スゥインギンロンドンのツィギーへの憧れは、高嶺の花とはいえ辛うじて地繋がりの現実味を見出すことが出来たかもしれないが、ルディ・ガーンライヒを纏ったペギー・モフィットはもはや異次元の物体。造形芸術の感覚でファッションを魅せつける彼女の風貌は、当時から好き嫌いがハッキリ分かれていたという。



 始めて観たペギー・モフィットは、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『BLOW UP (欲望)』(67年 英・伊)のワンシーン。端役とは思えないインパクトが脳裏に焼き付いたものです。そして、ブルーノート名盤ルー・ドナルドソンの『ALLIGATOR BOOGALOO』。音より先にそのジャケットアートワークに心奪われジャケ買いしたのは、僕だけじゃないはず。



 1991年に米LIZZOLI社より出版されたこの写真集は発売後すぐに廃版。1999年には独TASCHENからもリリースされるも、こちらも一瞬で市場から姿を消しました。以来、古書業界では高値で取り引きされてましたが、最近は価格もやや落ち着いたので買い時かも。
 60年代、ファッション、映画、写真、レトロ・フューチャーと、この写真集へ関心を寄せる層の分厚さを思い浮かべるまでもなく、この表紙の魅力だけでライブラリに置いておきたい一冊です。

 ところで、見返しに90年代前半頃とおもわれる雑誌『CUTIE』の切り抜きが挟まってましたが、前の持ち主の仕業だな。
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